嚶鳴協議会とは

ふるさとの先人を通して、人の心に火を灯し、地域に火を灯し、日本全体に火を灯す運動。これからのまちづくり、人づくり、心そだてをともに考え、ともに実現していく地域創造の場です。

主旨と目的

嚶鳴(おうめい)フォーラムは、ふるさとの先人を通して、まちづくり、人づくり、心そだてを目指す自治体が一堂に会して、

  • それぞれの歴史上の人物を通して、普遍的な人間の英知を再発見し、
  • その英知を共有することによって、よりよき地域づくりへの道をともに学び、探りあい、
  • それぞれの地域での取り組みと、フォーラムでの成果を全国に情報発信していく

ことにより、衆知を集めて、よりよき21世紀のまちづくり、人づくり、心そだてのあり方を探り、実現してゆくことを目的としたフォーラムです。

2007年(平成19年)、上杉鷹山の師・細井平洲をふるさとの先人として顕彰する愛知県東海市の呼びかけにより、全国13自治体の首長が東京に集まって「第1回嚶鳴フォーラム」を開催。2008年6月、12自治体によって「嚶鳴協議会」を設立し、9月には滋賀県高島市で「嚶鳴フォーラムin高島」を開催しました。また、2008年5月には、地域型の嚶鳴フォーラムとして「北海道地域創造フォーラム」も開催されました。

なお、本フォーラムの助言者として、作家の童門冬二氏に全面的にご協力をいただいています。

関連資料

鈴木淳雄
前東海市長(愛知県)

なぜ今、ふるさとの先人なのか

どこの地域にも、さまざまな困難を乗り越えて、世のため、人のために献身した「偉人」「先人」といわれる立派な人物が必ずいます。それら地域の先人の経験や体験は、現代に生きる私たちにとってもっとも身近でわかりやすい生き方・考え方の手本であり、地域の歴史や文化、特性を考える優れた素材です。地域主権時代を迎えて、それら地域に埋もれたふるさとの先人を再発見し共有の財産にすることは、「良心の鉱脈」を掘り起こし「地域の幸福学」を実現するきっかけとなり、地域の元気づけにこれほど役立つことはありません。

活動内容

  • 嚶鳴フォーラム=首長会議、プレ嚶鳴フォーラムなどの開催
  • 参加自治体の相互交流と広域連携
  • 研修会等の実施
  • ふるさとの先人を中心とした諸事業の情報発信
  • その他

名称の由来

「嚶鳴(おうめい)」とは、中国最古の詩集『詩経』の、「木を伐ること丁丁〈とうとう〉たり、鳥の鳴くこと嚶嚶〈おうおう〉たり。幽谷〈ゆうこく〉より出〈いで〉て喬木〈きょうぼく〉に遷〈うつ〉り、嚶〈おう〉として其〈そ〉れ鳴くは、真の友を求むる声なり」にでてくる言葉で、鳥が仲間を集めて鳴き交うという意味。転じて、仲間を求めて切磋琢磨〈せっさたくま〉しながらともに学び、ともに成長しあう姿を表すことから、「交流し学び合う(嚶鳴する)場(フォーラム)」として、本フォーラムの名称に選びました。東海市の先人・細井平洲が、ともに学び、成長しあう場として、江戸に「嚶鳴館」と名づけた塾を開き、全国各地の有為の人材を育んでいったことにもちなんでいます。

関連資料

童門冬二
作家

参加自治体

第1回目の「嚶鳴フォーラム」は、東海市が主催自治体となり、宇和島市、恵那市、小田原市、釜石市、高岡市、高島市、高梁市、多久市、竹田市、対馬市、長野市、米沢市の13自治体が集まって開催されました。

第2回目以降の「嚶鳴フォーラム」は、「嚶鳴協議会」参加自治体を中心に、「嚶鳴フォーラム」の主旨・目的に賛同いただける全国の市町村に参加を呼びかけています。

「北海道地域創造フォーラム」は、北海道の全市町村を対象としており、毎年のテーマに合わせて「パネリスト参加」「会場参加」を呼びかけることになっています。