神奈川県小田原市

神奈川県小田原市
自治体一覧へ

尊徳が創案した「報徳仕法」は、人材育成にも有効に活用し得る可能性を秘めています。本市では、従来実施してきた、その普及事業の成果を踏まえつつ、尊徳が実践した、「徳」を生かした「人づくり」「まちづくり」のための施策を推進しています。

位置

神奈川県西部の中心都市。富士・箱根・伊豆国立公園の玄関口にあたる。足柄平野の南部に位置し、南西部は箱根外輪山、東部は大磯丘陵に連なる。また市域の中央には酒匂川が南北に貫流しており、南は相模湾に臨んでいる。特例市。

基本情報

面積 113.81 km²
人口 193,621人(平成28年5月1日現在)
市長 加藤憲一(かとう・けんいち)
由来 昭和15(1940)年12月市制施行。平成12年11月に特例市に移行。
市名のいわれ 古くは「こゆるぎ」と呼ばれ「小由留木」の字を当てていたが、その草書を「小田原」と読み誤ったという説がある。
産業 中世後期以来、武家の都鎌倉とともに南関東屈指の経済的発展を遂げてきた。化学・薬品・機械などの近代工業のほか、梅・蜜柑栽培等に代表される農業、アジ漁等の漁業、これらを基盤とした伝統的な農水産加工業・木工業等も盛んである。
特産品 かまぼこ、ひもの、梅干し、寄木細工、漆器。また、「小田原ちょうちん」も有名。
ホームページ http://www.city.odawara.kanagawa.jp/
市民憲章 わたくしたちは、黒潮おどる相模灘にのぞみ、梅の香におう天守閣をあおぐ「小田原」の市民です。
わたくしたちは、先人の残した文化を誇りにし、西湘の近代都市としての限りない発展に願いをこめて、ここに市民憲章を定めます。
・健康で明るい生活を大事にし、豊かな心をそだてましょう。
・元気で働くことを喜び、しあわせな家庭をきずきましょう。
・隣人と仲良くし、だれにもやさしく親切にしましょう。
・きまりを守り、力をあわせ、住みよいまちをつくりましょう。

ふるさとの先人

二宮 尊徳(にのみや そんとく)

天明7年(1787)~安政3年(1856)

二宮 尊徳詳細

ふるさとの先人を活かした主な活動

現代の「人づくり」「心そだて」に活かす「報徳仕法」

尊徳生誕の故地である小田原市では、「報徳仕法」と呼ばれるこの学ぶべき先人のすぐれた教えを活かした「人づくり」「心そだて」のための施策を展開している。
 その際、根底に据えているのが、人間や土地を含め自然界に存在するありとあらゆるものに「徳」が備わっており、これを余すところなく活かすことによって大きな力が得られるという「報徳」の教えである。
 実際、尊徳は中国の古典『論語』の一節から名づけられたこの考え方を、緻密な計算のもとで実践することにより、荒れはてた農村の復興をそれ自身のもつ「徳」を活かしきる形で成し遂げた。
 むろん、小を積んで大をなすという「積小為大」をはじめ、「入るを計って出るを制す」ための「分度」、これによって得られた余財をなげうって世間や人のために役立てる「推譲」など、「人づくり」「心そだて」に有効な教えは、他にも数多い。

具体的取り組みの事例・・・二宮尊徳学習事業

【概要】
平成10年度に着手。二宮尊徳の事績やすぐれた教えについて学ぶことにより、子どもたちの郷土の先人を愛する豊かな心をはぐくみ、将来に向けて、子どもたちが自身の生き方を考えるための一助とするとともに、これを梃子として小田原固有の学習プログラムを構築することにより、特色ある学校づくりを目指す。

【対象】
直接的には、市内25の小学校に在学する、任意の学年の全児童を対象とする(平成20年度においては1,793人)が、事業効果の面においては、親世代・祖父母世代をも視野に入れている。

【実施方法・内容】
社会科または総合学習の枠組みにおいて、尊徳の事績と教えを学ぶ授業を設定している。市教育委員会から小学校校長会に委託する形で実施しており、カリキュラムの設定、対象学年の選定については、各校が独自に行うこととしている(対象学年については、ほとんどの学校で4年生を選定している)。おもな実施内容については次のとおり。

(1)尊徳の生涯や事績および「報徳仕法」に関する講話の聴講
(2)尊徳記念館展示室および尊徳生家等の見学
(3)捨て苗栽培地跡・油菜栽培地跡等の史跡の見学
(4)アニメビデオ「二宮金次郎」(当市教育委員会制作)の視聴
(5)学習内容をまとめた成果資料(壁新聞、紙芝居、作文、年表、絵画等)の作成
(6)草鞋づくり体験

この他、本事業に関連して、尊徳の捨苗栽培の故事にちなみ、田植え・稲刈り体験等を実施している学校もある。
なお、以上のうち(5)成果資料の作製は、各校におけるカリキュラムの独自性がもっとも発揮される部分であり、これについては、毎年2回、市役所ロビー・尊徳記念館において一般に公開している。

【成果と課題】
着手以来12年目を迎え、尊徳に関する子どもたちの認知度・知識は確実に上昇・拡大しており、その事績・教え等の普及も、着実に進展しているものと判断される。
これに伴って、担当する教員らの間にも「報徳仕法」への関心が高まっていることはいうまでもない。また、対象児童とその父母らを中心に親子参加型尊徳学習プログラムへの参加が進むなど、家庭を媒介とした子どもたちから親世代あるいは祖父母世代への「報徳仕法」の波及効果も認められる。さらに一般向けの尊徳学習プログラムとして実施している「おだわら市民大学『報徳塾』」の受講等を踏まえ、祖父母世代を中心として「報徳仕法」を独自に学び実践する活動も展開されており、 その一環として二宮尊徳学習事業の推進をボランテイアとして支援する動きも見られている。
しかしながら、一般教科の学習プログラムとは異なる面のあるこの事業の実施は必ずしも容易ではなく、これをより実りある事業としてゆくために、今後も学習教材や実施方法等を研究しながら継続的に実施してゆく必要がある。

記念館、資料館

〒250-0852 小田原市栢山2,065-1

【利用時間】9時~21時30分  ※展示室、図書室は9時~17時
【休館日】年末年始(12/28~1/3) ※図書室のみ、毎月第4月曜は休館
【交通案内】
 ・電車・バス利用の場合
  小田急線富水駅または栢山駅下車、徒歩約15分
  小田原駅から栢山方面行きバスで記念館前下車
 ・車利用の場合
  東名高速道路大井松田ICから約10分
  小田原厚木道路小田原東ICから約10分